macOS 10.12 (Sierra)から共有フォルダに接続する際に SMBv1 を使う方法

一番簡単な方法

macOS 10.12 で SMBv1 を使って接続するには 次の方法が簡単です。

 cifs://サーバー名/共有名

通常は「smb://」で接続すると思いますが「cifs://」に変えるだけでOKです。

SMBのバージョンを確認するにはターミナルを開き次のコマンドを実行すると確認できます。コマンドはSMBで接続した後に実行してください。

 $ smbutil statshares -a

常時強制

SMBv1 接続を常時強制したい場合は config ファイルを修正するとよいです。こちらの方法だと「smb://」と「cifs://」のどちらを指定しても SMBv1 での接続になります。

該当ファイルが無い場合は新規に作成してください。(手元の macOS 10.12.5 にはどちらのファイルも無かったので新規作成しました。)
なお、Mac全体に設定する場合と、個人単位で設定する場合でファイルの場所が違います。

  • Mac全体に設定する場合: /etc/nsmb.conf
  • 個人単位で設定する場合: ~/Library/Preferences/nsmb.conf

次が設定内容です。default セクションに追加してください。セクションが無ければ作成。

[default]
protocol_vers_map=1


nsmb.conf に書けるオプションについて詳しく知りたい場合は man コマンドをたたいてください。

 $ man nsmb.conf 

Mac全体設定と個人設定で設定内容が競合した場合、個人設定が有効になるようです。上記のmanに次の記載がありました

The user's configuration file, conflicts will be overwritten by the global file.

経緯

職場のNASExcel 2016 for Mac から保存が出来ないと連絡を受け調査したのがきっかけです。NASのメーカーにパケットキャプチャーを送り解析してもらったところ、NASの問題と分かり、修正までの回避策として SMBv1 を使って欲しいと連絡を受けました。 MacOS 10.12 での SMBv1 を使う方法を検索するも意外と無かったので書いた次第です。

nsmb.conf に smb_neg=smb1_only を追加するとよいとの情報が何件かありましたが macOS 10.12.5 では使えなかったです。もう少し古めの MacOS 向けのようです。